発声練習でやってはいけない6つの習慣|声を守り、上達を早めるコツ
はじめに
「ボイトレを始めたけれど、思うように声が出ない」「練習すると喉が疲れる」――
その原因、もしかすると“練習中のクセ”にあるかもしれません。
今回は、発声練習中にやってはいけないことを6つにまとめました。
これを意識するだけで、声がぐっと出しやすくなり、喉を痛めにくくなります。
1. 口を大きく開けすぎて発声する
「大きな口を開ければ響く声になる」と思いがちですが、実は逆効果。
口を下方向に大きく開けすぎると、音が響く空間(共鳴腔)が崩れ、声が外に逃げやすくなります。
また、下あごを無理に下げると舌の根元や顎の筋肉が緊張し、喉が硬くなってしまいます。さらに息のコントロールが乱れ、声帯に負担がかかりやすくなるのもデメリットです。
発音も不明瞭になりやすいので、必要以上に下顎を開けるのではなく、上あごを意識して“響く空間”をキープしましょう。
2. 発声中にお茶やウーロン茶を飲む
練習中の水分補給は大切ですが、お茶やウーロン茶は避けるのがベター。
これらは口の中の粘膜をスッキリさせすぎ、かえって乾燥を感じやすくします。
発声中は口腔内が潤っていた方が良いので、基本は常温の水がおすすめ。
※楽しくカラオケで歌う時は好きな飲み物でOK。あくまで練習時の話です。
3. 「お腹から声を出そう」と意識しすぎる
「腹式呼吸で声を出す」と聞いたことがあると思いますが、意識の順番を間違えると逆効果です。
NGパターン
お腹に力を入れてから → 声を出す
→ 全身が力み、喉が締まる原因に。
OKパターン
まず音をイメージ → その結果、自然とお腹が働く
大切なのは「どんな音を出したいか」を先に感じること。体はそれに合わせて必要な筋肉を動かしてくれます。
4. ウォームアップを省く
いきなり歌ったり、高音を出したりするのは声帯に大きな負担をかけます。
発声の前に、軽いリップロール(唇を震わせる音)やハミングで声帯を温めましょう。
ウォームアップをすることで血流が良くなり、声が出しやすくなります。
5. 浅い胸式呼吸になってしまう
肩をすくめて胸だけで吸う呼吸は、首や喉に余計な緊張を生みます。
腹式呼吸を意識しつつも「お腹を無理に膨らませる」ではなく、リラックスした深い呼吸を目指しましょう。
軽く背中や腰に空気を入れるようなイメージを持つと、自然に横隔膜が動きやすくなります。
6. 無理に大きな声を出そうとする
声量を上げようと力いっぱい押し出すと、声帯に過剰な負担がかかります。
まずは心地よい音量で「響き」を意識しましょう。ホールで話しかけるようなイメージを持つと、無理なく通る声が出やすくなります。
プロ目線のワンポイント
ボイトレ上達の基本は「力みを減らし、共鳴を活かすこと」です。
声帯や周囲の筋肉を柔らかく保つことで、結果的に声量・音程・表現力が自然に伸びていきます。
練習時に痛みや強い疲労を感じたら、無理せず休むことも大切です。
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まとめ
発声練習の効果を最大限にするには「やってはいけないこと」を知っておくことが近道です。
口の開け方・水分補給・呼吸・ウォームアップの習慣を見直すだけで、声が驚くほどラクになります。
喉を守りながら上達したい方は、まず今日からひとつずつ改善してみてください。
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