歌が苦しくなる原因は「息の吸いすぎ」?ボイトレでやってはいけないブレスの習慣

ブレス(息継ぎ)は、発声や歌唱の土台になる大切な要素。
でも「たくさん吸えば良い」と思っていませんか?

実はその“吸いすぎ”こそが、息苦しさや声の詰まりの原因になっているケースが多いのです。
今回は、ボイトレ初心者がやりがちなブレスのNG習慣と、正しい息づかいのコツを解説します。


ブレスでやってはいけないこと①「たくさん吸おうと頑張る」

発声していてすぐに苦しくなる…
そんなとき、多くの人は「もっと吸わなきゃ」と思いがちですが、実は逆効果。

たくさん吸おうとすると――

  • 体が力む
  • 首や肩に力が入り、喉も締まる
  • 声が出にくくなる

この悪循環が起こります。

息を頑張って吸えば吸うほど、肺よりも上半身の筋肉を使ってしまい、胸式呼吸に偏ります。
胸式呼吸は「交感神経」を刺激し、体を緊張状態にしてしまうため、結果的に声が硬くなるのです。


ブレスでやってはいけないこと②「胸で吸う」

歌うときに理想的なのは、腹式呼吸
腹式呼吸は「副交感神経」を優位にし、体をリラックスさせてくれます。
その結果、喉が自然に開き、声がスムーズに流れるようになります。

🔍 胸式呼吸との違い

  • 胸式呼吸:胸が膨らみ、横に広がる(緊張しやすく、交感神経が優位)
  • 腹式呼吸:お腹が膨らみ、下方向に広がる(リラックスでき、副交感神経が優位)

「深く吸う」ことを意識するよりも、
体が自然に空気を受け入れる状態をつくることが大切です。

ブレスでやってはいけないこと③「息継ぎの音が強い」

ブレスをするとき、「スーッ」「ハッ」と吸う音が大きくなっていませんか?
この音が強い場合、喉や肩の力み・吸い込みすぎのサインです。

吸う音を立てるほど、空気を一気に取り込もうとしてしまい、喉の奥が狭くなります。
結果として、次に出す声が詰まりやすくなり、息のコントロールが乱れてしまうのです。

💡ポイント
リラックスして吸うと、吸う音はほとんど聞こえなくなります。
「息を吸う」というよりも、空気が自然に入ってくる感覚を意識しましょう。

理想のブレスは“音がしない呼吸”
静かに、自然に息が体に入っていくようにできると、発声の安定感がぐっと増します。


息は「吸う」より「入ってくる」

肺を「スポンジ」だと思ってください。
水の中にスポンジを沈めると、勝手に水を吸いますよね。

呼吸も同じで、息を吐けば自然と吸気が起こるようになっています。
無理に吸おうとせず、スッとリラックスするだけで、必要な量の空気が自然に入ってきます。

💡ポイント

  • 「吸う」より「戻す」感覚
  • 力を抜いて、空気が“勝手に入る”状態を意識する

ボイトレで実践!正しいブレスの練習法

ピアノやアプリでテンポを合わせながら、次のように練習してみましょう。

🎵 「な」で8拍発声 → 1拍リラックス → 8拍発声
(例)なーーー(8拍)→ ブレス → なーーー(8拍)

このとき、

  • 吸う瞬間は力を抜く
  • 息を吸おうとせず「勝手に入ってくる」感覚を意識

を心がけると、発声が驚くほど楽になります。


まとめ:ブレスを整えるだけで声は変わる

ブレス(息継ぎ)は「どれだけ吸うか」ではなく「どう吸うか」が大切。

  • 吸いすぎない
  • 胸を使わない
  • 自然な腹式呼吸を意識する

これを続けるだけで、発声時の息切れや喉の詰まりが減り、歌全体が安定していきます。

📺 動画でも詳しく解説しています

実際の発声例やリラックス法を動画でチェックしてみてください。



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