横隔膜を目覚めさせる!ドッグブレスで支える声づくり
「声が不安定」「支えが弱くて高音がグラつく」
そんなお悩みを感じている方にこそ、一度見直してほしいのが横隔膜の使い方です。
声を支える“軸”ともいえる横隔膜。その動きを引き出すのに効果的なトレーニングが、今回ご紹介するドッグブレス(Dog Breath)です。
腹式呼吸の基礎がある方はもちろん、これから安定した声を目指したい方にもおすすめです。
横隔膜ってどこ?何をしているの?
横隔膜は、肺のすぐ下にあるドーム状の筋肉。
呼吸時に上下することで、肺に空気を出し入れするポンプのような役割を果たしています。
発声においては、
- 息を支える
- 声を前に押し出す
- 音を安定させる
といった呼吸の土台を作る重要な筋肉です。
しかし、日常生活ではあまり意識的に使われないため、意識してトレーニングしないとうまく動かせない・瞬発力がないということも多いのです。
ドッグブレスとは?
ドッグブレスは、犬が「ハッハッ」と小刻みに呼吸するような動きを取り入れたトレーニングです。
これにより横隔膜を「速く・しっかり・繰り返し」動かすことで、発声に必要な瞬発力・コントロール力・柔軟性を育てます。
🔸実践!ドッグブレストレーニングのやり方
▶ 準備
- 背筋を軽く伸ばして立つ
- お腹(へその下あたり)に手を添える
▶ ステップ
- 口を少し開けて、短く「ハッハッハッ」と息を吐く(声は出さない)
- 吐くごとにお腹がポンポンと前後に動くのを確認する
- 吸う息も口から、リズムに任せて自然に入れる
- 10回1セットから始め、慣れてきたら徐々に回数を増やす
💡ポイントと注意点
- 息を吐くことだけに集中! 吸う息は勝手に入ってきます
- お腹が上下する感覚を「感じること」が大切
- 首や肩に力が入っていたらリラックス
- 苦しくなったら無理せず休憩を
横隔膜がしっかり動いていると、息を「押し出す力」が育ち、結果的に声が前に飛び、響きが増すようになります。
🎤発声への応用方法
ドッグブレスでウォームアップした後は、そのまま簡単な発声へつなげていきましょう。
<例>
- 「ハッ」の発声(短く区切って):「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」
→ さきほどの呼気の“勢い”をそのまま声に乗せるイメージ - スケール練習に取り入れる:
「ドレミファソファミレド」を、息の支えを意識しながら発声
ポイントは、息で声を押すのではなく、“支える”感覚を身につけること。
「腹から声を出す」とよく言いますが、それは「横隔膜からコントロールされた息で、喉に負担なく声を前に出す」こととほぼ同義です。
🎥 実際の動きや声の乗せ方を動画でチェック
「ドッグブレスから発声にどうつなげるのか、実際の音で確認したい」という方へ。
Voice Office TokyoのYouTubeチャンネルで、ドッグブレスから発声へとつなげる様子を動画で解説しています。
動画を見ながら一緒に実践してみてくださいね。
✔ こんな方におすすめ
- 高音で声が裏返る
- 息が続かず、フレーズの後半が弱くなる
- 声量が安定せず、こもってしまう
- 発声の土台を見直したい
これらに思い当たる場合、ドッグブレスを取り入れることで声の軸がしっかりし、喉まかせの発声から脱却するヒントになるかもしれません。
まとめ|声を支える“呼吸の筋トレ”を習慣に
声を出す前に、まず横隔膜を目覚めさせること。
それだけで、声の安定感・響き・持続力が大きく変わります。
ドッグブレスは、簡単で場所も選ばずできるのが魅力。
毎日の習慣にして、あなたの“声の土台”をじっくり育てていきましょう♪

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