ビブラートは簡単?難しい?歌に表情をつける発声テクニックと注意点
はじめに
「ビブラートってどうやるの?」
ボイストレーニングをしている方から、よくいただく質問です。
今回は、ビブラートの基本的な考え方と練習ステップ、そして意外と見落とされがちな注意点を解説します。
ビブラートは単なる“技術”ではなく、歌に感情や表情を与える大切な要素。正しく理解して身につけることで、声の響きも表現力も大きく変わります。
ビブラートとは?
ビブラートとは、声を揺らして波のような表現をつくることです。
- 小さな声で細かい波をつける → 切なさ・やわらかさを表現
- 大きな声で大きな波をつける → 力強さ・臨場感を表現
また、ビブラートは喉の力を抜く助けにもなります。
声を真っすぐ伸ばすよりも波をつけることで、力加減をコントロールしやすくなり、喉への負担を減らす効果もあるのです。
ただし、ビブラートを入れない真っすぐなロングトーンは、誤魔化しの効かない高いレベルの表現力が必要になります。両方を使い分けることが大切です。
ビブラートの練習方法
1. 体の脱力から始める
肩や首に力が入っていると、自然なビブラートは出ません。まずはリラックスして準備しましょう。
2. 波を意識する
ビブラートは「前に出る音」と「戻ってくる音」の繰り返しです。
最初は大きな間隔でゆっくりと揺らし、慣れてきたら少しずつ間隔を狭めていきましょう。
大きな波から始め、徐々に細かい波に近づけていくことで、自然で安定したビブラートが身についていきます。
3. 実際の曲で練習
有名な「Amazing Grace」で簡単に解説していきます。※こちら「Amazing Grace」のビブラートのかけ方は、以下のYouTubeを参考にしてください。
- 「アメー」の「メ」にビブラート
- 「グレイス」の「イ」にビブラート
曲にのせると、単なる技術練習ではなく、自然な表現として身についていきます。
ビブラートを習得するうえで大切なポイント
① 声の揺れ幅とスピード
- 揺れ幅が広い → ドラマチックで強い表現
- 揺れ幅が狭い → 控えめで繊細な表現
- スピードが速い → 緊張感や迫力を演出
- スピードが遅い → 落ち着きや温かみを演出
曲のジャンルや雰囲気に応じて調整するのがプロらしい使い方です。
② 息のコントロールがカギ
ビブラートは「声帯だけ」で作るのではなく、呼吸の支えが大切。
お腹から息を流し続けることで声帯の振動が安定し、自然な揺れが生まれやすくなります。
💡 練習法:ロングトーン中に「息をゆらす」イメージをもつと自然なビブラートがかかりやすいです。
③ ビブラートが不要な場面もある
- クラシック → 伸ばす音に多用
- ポップス → フレーズの最後に軽く
- バラード → 切なさや余韻を演出
- アップテンポ → 使わないことも多い
「どこでかけるか」を選ぶことが、表現力を広げるカギです。
ビブラートの注意点
喉がラクになるからといって、すべてのフレーズにビブラートを入れるのはNG。
多用すると逆にバランスが崩れ、せっかくのビブラートの魅力が薄れてしまいます。
「真っすぐ伸ばす声」と「ビブラートをかける声」を両立させることが、歌の表現力を大きく広げるポイントです。
まとめ
ビブラートは「技術」だけでなく「表現」。
正しく身につけることで、歌声に感情のニュアンスや厚みを加えることができます。
今回ご紹介した内容を参考に、日々の発声に取り入れてみてください。
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