裏声(ファルセット)が出ない…地声から自然に切り替える練習法
裏声(ファルセット)は、柔らかく優しい声や切なさを表現するときに欠かせないテクニックです。
ただ「裏声が出ない」「地声から裏声に切り替えると声が弱くなる」と悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、地声から裏声に切り替えるための練習方法を、ステップごとにわかりやすくご紹介します。
裏声を使うメリット
裏声を取り入れることで、歌に表現の幅が広がります。
力強く張り上げるのではなく、やわらかく繊細に聴かせたい場面にピッタリです。
たとえば、森山直太朗さんの「さくら」には、地声から裏声に切り替える箇所が多くあります。裏声が自然に使えるようになると、歌全体の雰囲気がぐっと変わります。
練習ステップ①:裏声の感覚を掴むコツ
裏声が苦手な方は「モノマネ」から始めるのがおすすめです。
- ミッキーマウス:「ぼく、ミッキー!」
- 目玉のおやじ(ゲゲゲの鬼太郎):「おい!鬼太郎〜」
似ていなくても大丈夫。裏声を出す感覚を掴むきっかけになります。
練習ステップ②:サイレン発声で裏声を伸ばす
「うーうー」とサイレンのように声を上下させてみましょう。
声が途切れず、スムーズに地声と裏声が行き来することを意識してください。
練習ステップ③:身体を使って裏声を出す
今度は 腕や手を使って裏声に切り替える練習 をしてみましょう。
- 片手を下から上に動かす
腕をゆっくりと下から上に持ち上げながら、声も一緒に出していきます。 - 低音からスタート
手が下にあるときは低い音(地声)から始めます。 - 中音・高音へなめらかに移行
腕を上げていくのに合わせて声の高さも上げていき、中音から高音へと自然につなげていきましょう。 - 地声→裏声に切り替え
地声の限界に近づいたら「裏声」に切り替えます。
発声例:「うーいー」
- 低い音の「う」を地声で発声
- 徐々に音を上げていき、地声の限界で「い」に切り替える
- 「い」は裏声で発声する
ポイントは、切り替えの瞬間に声が弱くならないようにすること。
裏声になっても声を前にしっかり飛ばす意識を持つと、スムーズで安定した発声につながります。
練習ステップ④:曲で実践してみる
最後に、森山直太朗さんの「さくら」で裏声を練習してみましょう。
例:「さくら さくら 今、咲 き誇る」
- 太字→ 裏声 「き誇る」
次に「運命 さだめ」の部分の「だ」の母音を裏返します。
「さだぁめ」太文字部分「ぁ」だけ裏声です。
素早く地声から裏声に切り替えることで、声をくるっとひっくり返した音になります。
この「地声→裏声」への瞬間的な切り替えは、表現に深みを与えるテクニック。
沖縄の曲などでもよく使われるテクニックです。
まとめ
地声から裏声への切り替えを身につけると、歌の表現力が大きく広がります。
- 柔らかい響きで感情を伝える
- 力強く張り上げなくても歌える
- 曲に抑揚と切なさを加えられる
少しずつ練習を積み重ねて、自分らしい裏声を身につけていきましょう。
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