口腔共鳴と鼻腔共鳴の違いとは?響きで変わる声の印象と練習法
同じ「アー」という声でも、響かせる場所によってまったく印象が変わるって知っていましたか?
今回は、声の響きを左右する2つの共鳴ポイント「口腔共鳴」と「鼻腔共鳴」について、仕組みと練習法をセットでご紹介します。
■ 声の響きを決める“共鳴”とは?
声は、声帯だけで作られているわけではありません。
声帯の振動で生まれた音は、口腔・鼻腔・咽頭腔などの空間で響きが変化し、私たちの「声の個性」になります。
このような音の響きを増幅させる空間のことを「共鳴腔(きょうめいくう)」と呼びます。
■ 口腔共鳴とは?
口腔(こうくう)とは、簡単にいうと 口の中の空間 のこと。
舌の位置・あごの開き・口の形によって、響きの広がりや抜け方が大きく変わります。
口腔共鳴の特徴
- クリアな声になる
- 声にハリがでる
- 歌だけでなく、話し声の明瞭さにも影響
こんな方におすすめ
- 声がこもる
- 滑舌が悪いと言われる
- 声が弱々しく聞こえる
- 声が聞き取りづらいと言われる
練習法の例
- 母音発声の見直し(イ・エなど、口角を上げる)
- 表情筋トレーニング(表情を大きく動かす事を意識)
- 舌のポジション確認
■ 鼻腔共鳴とは?
鼻腔(びくう)は、鼻の奥にある空間のこと。
「ん〜」と声を出すと、鼻のあたりに響きを感じるはずです。
鼻腔共鳴の特徴
- 柔らかく、軽やかで抜けのよい声
- 高音のとき響きがでやすい
- 声に透明感や立体感が生まれる
練習の導入には「ハミング」も効果的
口を閉じて「ん〜〜」と軽く出すだけでも、響きの道を確認できます。
※本記事では詳しいハミング練習の解説は省略しますが、興味がある方は過去の記事をご覧ください。
■ どちらが正解?ではなく「使い分け」がカギ
「口腔共鳴」と「鼻腔共鳴」、どちらかが正しいというわけではありません。
両方をバランスよく使い分けることが、自然で響きのある声への近道です。
たとえば…
- 地声をしっかり響かせたい → 口腔共鳴
- 高音でスッと抜ける声にしたい → 鼻腔共鳴
ジャンルや歌い方、話し方に応じてコントロールできると、声の表現力もぐっと広がります。
■ 練習してみよう!響きの違いを体感
- 「あー」と声を出して、上あごの奥(軟口蓋)に響きを集めるようにしてみましょう
- 次に、「んー」と口を閉じて、鼻の奥に響きを感じるように出してみましょう
- 録音して聞き比べると、響き方の違いがよくわかります
少しの意識で、声の響きは見違えるように変わります。
普段の発声練習に、ぜひ“響かせ方”という視点を加えてみてください。
■ まとめ
- 声は「どこで響かせるか」で印象が大きく変わる
- 口腔共鳴と鼻腔共鳴、それぞれの特徴を知っておくと◎
- 大切なのは「どちらもバランスよく使うこと」
響きを意識するだけでも、声の通り方や伸び、安定感が変わってきます。
自分の声の可能性を広げるために、共鳴を味方につけていきましょう♪
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