憧れの高音をラクにゲット!原因を知って始めるボイストレーニング

ボイストレーニングのレッスンでは「高音が出ない」「高音を出そうとすると喉がしまる」というお悩みをよく耳にします。そんなとき、まず大切なのは「なぜ高音が出ないのか?」という原因を知ることです。原因をしっかり理解し、一つずつ対策していくことで、無理なく高い声が出せるようになります。

そこで今回は、高音が出ない主な原因を整理しつつ、初心者でも簡単に取り組める練習法をご紹介します。声が思うようにコントロールできると、歌う楽しさもぐんと広がるはずですよ。


高音が出ない4つの原因

1. 体に力が入っている・こわばっている
体に力が入ると首や肩の緊張によって喉周りの可動範囲が狭まり、高音に必要な筋肉(輪状甲状筋など)が十分に働けなくなります。輪状甲状筋は声帯を伸ばす役割を担っているため、こわばりが強いほど高い声は出しづらくなるのです。

一度、肩や首にギュッと力を入れて高い声で「ハー」と発声してみると、喉が締まる感覚を覚えるはずです。この状態では高音を出すのが難しくなります。力まずリラックスした状態を保つことが大切です。

2. 声のボリュームが小さい
発声にはある程度の音量が必要で、声が小さいと空気の流れが弱まり、それにより音域も狭くなります。声を出すときは「音を前に置く」イメージで、少し遠くへ届けるよう意識してみましょう。そうすることで声の出しやすさや響きが変わり、より高い音域にもアプローチしやすくなります。

3. 無表情になっている

声を一生懸命出そうとしても、表情が固いままでは思うような声は出しにくいものです。声と表情は深く連動しており、無表情の状態では特に高音が出しづらくなります。
実際、表情筋は口の中の筋肉ともつながっているため、表情が豊かになるほど声の音色や質に変化が生まれます。笑ったり驚いたり、大げさな表情を意識してみるだけでも、発声のしやすさや響き方が大きく変わってきます。

4.心理的に高音を出すことを抑制している

先ほど「表情と発声が連動している」というお話をしましたが、実は心理状態も声と深く関係しています。たとえば、緊張すると声が震えたり、怒りを感じると声が太く厚みを増したり、嬉しいときは軽く明るい声になるなど、感情によって声の音色は大きく変化します。

高い声が苦手だと思い込んでいる方は、「高音は出ない」「高音は苦手」と脳が認識してしまい、もともと出せるはずの音域を制限してしまうことがあります。こうした心理的ブロックを外すためにも、感情をコントロールする方法を身につけることが大切です。

これら4つの原因は、互いに影響し合っていることが多いです。まずは自分に当てはまりそうな原因をチェックして少しずつ改善してみてくださいね。


★高音を出すための簡単トレーニングをご紹介★

  1. スペースを確保して体を動かす
     体を動かしながら発声するため、なるべく広めの場所で行いましょう。
  2. 上半身を前に倒しながら「ひぃー」と発声
    • お辞儀をするように上半身を前に倒しつつ、同時に「ひぃー」と声を出します。
    • ボールを投げるような動きで腕を振り、遠くに声を投げるイメージを持つと、声を前方に届けやすくなります。
  3. にっこり笑顔を意識して!もう少し高い音をトライ
    • 「ひぃー」と声を出すときに笑顔を作ることで、高音が出しやすくなります。
    • ボールを投げるような動きで腕を振り、遠くに声を投げるイメージを持つと、声が前方に届きやすくなります。
  4. 練習の頻度と回数
    • 3日に一度くらいのペースでOK。
    • 1セット3~5回ほどを目安に、無理なく続けてみてください。
    • 2週間ほど継続すると、高音部分の歌いやすさを実感しやすくなります。
  5. 注意点
    • 喉が疲れているときや体調不良のときは無理をしない。
    • 高音を意識しすぎるよりも、体を動かすことに集中すると、喉の力みや心理的なブロックが軽減しやすくなります。

YouTubeで実際の動きをチェック!

「体を前に倒しながら声を出すって、どんな感じ?」とイメージが湧かない方は、ぜひVoice Office TokyoチャンネルのYouTube動画をご覧ください。実際の動きや声の出し方を映像で確認することで、より正しいフォームやタイミングをつかみやすくなります。


まとめ

高音を出すためには、体を動かしながら声を出す練習がとても効果的です。体を前に倒す動きや腕の動作、そして笑顔を意識することで、肩や首のこわばりをほぐしながら、高い声を楽に引き出せるようになります。

日常生活で高音を出す機会は多くないため、定期的に意識して練習を取り入れることがポイント。ただし、喉が疲れていたり体調が優れなかったりする日は無理をせず、声と体を休めることも大切にしてくださいね。練習を続けることで、きっと以前より自信をもって高い声を出せるようになりますよ。ぜひチャレンジしてみてください。

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只今、ボイストレーニング教室に心理学の要素を取り入れるため、心理学の講座を受けています。声と心は深く繋がっていて、自分らしい声や良い声を出すためには、心のケアもとても大切だと感じています。そんな想いから、声だけでなく心にも寄り添える教室作りを目指し、新しい知識に触れる時間を大切にしています。

先日、その講座の会場から綺麗な夜景を撮影しました。冬の澄んだ空気のおかげで、景色がより鮮やかに感じられます。よーく見ると写真の真ん中あたりに、ちっちゃいですが富士山も写っています♪寒さが厳しくなってきましたので、皆さまも体調にはくれぐれもお気をつけください。

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